子供とおじいちゃん・おばあちゃんの絆を深めたい! 三世代での家族旅行をしたい! 小さな子供も、50・60・70代のおじいちゃんおばあちゃんもどちらも楽しめるスポットを探すことが必要になります。
年齢が大きく違う者での三世代の家族旅行となれば、体験を伴うものや歴史へ思いを馳せるものを通して会話がはずむことがポイントになるのです。
三世代で家族旅行に行く際、おすすめのスポットや楽しみ方について紹介します。
風情ある街並みと「お菓子」が楽しめる【埼玉・川越】
関東圏から日帰りで行けるため、近年人気の埼玉・川越。ここには明治時代、商人よって建てられた蔵造りの建物が残り、風情のある街並みが現在も保たれています。
子供よろこぶ、おじいちゃん、おばあちゃんには懐かしい「菓子屋横丁」
蔵づくりの建物とは江戸の町家形式として発達したものです。現在東京では見ることができないため、貴重であるとされています。耐火性があり、川越では明治26年の大火の経験から、防火意識を持った商人が率先して建てました。そんな川越商人の気概と富に思いを馳せましょう。
蔵づくりの町並みは歩いて10分ほど。お土産屋さんも多く、休日は特に観光客も多く賑わいがあります。
そこから枝分かれしている路地の一角、お菓子屋さんがたくさん並ぶ「菓子屋横丁」も川越名物の一つ。始まりは明治初期、大正12年の関東大震災の折には被害を受けた東京に代わって菓子の供給を賄ったこともあり、最盛期の昭和初期には70件以上の店があったといわれます。
色とりどりの飴や、駄菓子の数々に、子供はどれにしようかわくわく! おじいちゃんやおばあちゃんは懐かしさを覚えるのではないでしょうか。お菓子なら三世代で楽しめます。
###ユニークな喜多院の五百羅漢、三世代で眺めれば会話も弾む
羅漢とは悟りを開いた高僧のこと。その羅漢の像がなんと500体以上も揃った「五百羅漢」が川越大師の別名で知られる天台宗の寺院「喜多院」にあります。菓子屋横丁からは歩いて20分程度です。
徳川家康の参謀として影響力のあった南光坊天海が住職をつとめており、喜多院には「徳川家光誕生の間」があることも知られています。
そんな歴史的に重要なスポットにある「五百羅漢」、どんなものかと眺めてみると、寝そべる羅漢、ひそひそ話をする羅漢、一杯やる羅漢……と、その姿は人間のありのままを表現しています。子供も大人も思い当たる節があるはず。ずっと見ていても飽きないでしょう。
湯もみ娘が教える草津の「湯もみ」を体験
草津温泉といえば、温泉街のど真ん中で、もくもくと湯気を発する「湯畑」の景色を思い浮かべる方も多いかも知れません。その湯畑を目の前にして、「熱乃湯」という「湯もみ体験」ができる観光スポットがあります。
草津の源泉は熱く50℃近いためそのままでは入浴することができません。かといって水を入れて冷ますのでは温泉の効能が薄れてしまうため、「湯もみ」をすることで入浴できる温度に下げるのです。
「湯もみ」の体験をする際は、板を持ち湯もみ娘から指導を受け湯もみを行います。
老いも若きも、湯をかき混ぜつつ、草津の人々が熱い湯と向き合ってきた伝統に思いを馳せましょう。
ショーも楽しめる「湯もみと踊りショー」は毎日6回行われています。この場合「湯もみ体験」はお客様飛び入りというかたちで1回のショーごとに先着40名となっています。
土日祝日11:30~14:00(最終受付13:45)には「湯もみ体験」のみ受付けている時間が設けられているので、どうしても湯もみ体験を場合はこちらを選んだ方がよいでしょう。
林の中の広ーい露天風呂、三世代で開放感を楽しむ!
草津に来たら、宿泊先のお風呂だけでなく、色々なお風呂に入ってみたいものですね。
草津では、旅行者が利用できる共同浴場、宿泊者以外も利用できる旅館のお風呂などがあり、まちのいたるところに入浴できるお風呂があります。
小さな子供を含めた三世代で入浴するのであれば、気軽に楽しめる入浴施設がそろった「草津三湯めぐり」を利用するのがおすすめ。下記の三つのお風呂がラインナップされています。
入浴料がお得になる「ちょいな三湯めぐり手形」も各浴場にて購入できます。
→草津三湯めぐりhttp://onsen-kusatsu.com/
【御座之湯】江戸~明治の建物を再現した、湯畑の目の前にある大きな木造の建物が目印です。建物の中に入っても、木がふんだんに使われておりリラックスできます。お湯は熱めですが「効く」感じがするので、大人も満足できるでしょう。湯上りには畳の広い休憩室でゆったりしましょう。
ここでは浴衣を借りることもできます。女性陣はここで衣装替えしてみてはいかがでしょうか。
【西の河原露天風呂】湯畑から歩いて10分程度、林の中の広い露天風呂がこちらです。毎分1,400リットルの温泉が湧き出す湯の川、そんな河原をしばらく歩いた先に、360度自然を感じられる露天風呂があります。比較的ぬるめのため、じっくり温泉を堪能できるでしょう。
【大滝乃湯】源泉がとても熱い草津では、水で湯を薄めるのではなく自然冷却して適温にし浴槽を順々に巡る「合わせ湯」という方法もとられていたそうです。その合わせ湯が体感できるのがここです。一番温度の低い浴槽は38~40℃、一番温度の高い浴槽は45~46℃です。女湯は西洋風のつくりで神秘的な雰囲気が感じられますよ。食事処や寝転がれる休憩室があるのも三世代の家族旅行にはうれしいです。湯畑からは歩いて5分程度です。
足を延ばして南国へひとっとび!【沖縄】
三世代の家族旅行、異国情緒を味わうなら沖縄まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
沖縄観光といえば水族館やダイビングを思い浮かべるかも知れませんが、おすすめしたいのは近年充実する気軽に楽しめるアクティビティです。三世代の家族旅行にぜひ取り入れてほしいメニューを紹介します。
カヤックで海さんぽ! 大人も子供もらくちん
海でのアクティビティにチャレンジする際、小さい子供やお年を召した方は、海に潜ったりするのは難しい場合もありますよね。そうかと言って砂浜で遊ぶだけ、大きな船に乗って海を眺めるだけではもしかしたら物足りないと感じるかも知れません。そんな時、おすすめしたいのは「カヤック」です。
スタッフさんに5分程度のレクチャーを受けて小型の舟・カヤックに乗り、水かきで海水をかいて海の上を進みます。難しいことはなく、思いのままに操れてしまいますよ! これなら、海にあまりなじみのない方でも大丈夫。カヤックで自ら漕ぎ出せば、気分は「海さんぽ」です。また、1人で乗るのは不安、という方も、2人乗りのカヤックもあるので安心です。
年齢制限はコースにもよりますが、2歳から可能となっているものもあり、小さなお子さんを抱えた三世代家族旅行の際にもおすすめです。
あこがれの「イルカと泳ぐ」が実現する?!
かわいくてかしこいと評されることの多い海の生き物、イルカ。そんな彼らとふれあえる場が沖縄にもあるんです。愛らしいイルカを前にしたら、子供もおじいちゃん、おばあちゃん、もちろんパパ・ママも三世代で笑顔になれそうですね。
イルカとのふれあいを通してイルカについて学ぶプログラムならどなたでも気軽に参加できます。なんと、イルカと一緒に泳ぐことができるプランもありますよ。イルカと泳ぎたい、そんな長年の夢を叶えたい方はここで実現しましょう!
→もとぶ元気村 ドルフィンプログラムhttps://owf.jp/dolphin/
三世代で家族旅行 まとめ
三世代の家族旅行、いざ行くとなって全員が楽しめるものにしたいと考えると、プランを練る者としてはちょっと頭を悩ませてしまいますよね。
でも、会話がはずむかどうか、皆で体験できるかどうか、という視点で調べてみると、各観光地にさまざまなスポットがあることが分かります。
ただ観光地に行くだけではない家族旅行で、子供も、おじいちゃんおばあちゃんもいっしょに多くの思い出を作ることができるといいですね!