子供連れで出雲大社へ

子供連れで出雲大社へ

「サンライズ出雲」に乗るために鳥取県・島根県の旅!

息子が電車大好きで「サンライズ出雲」に乗るために鳥取県・島根県を訪れることにしました。出雲大社は山陰の有名観光スポットですし、JR出雲市駅はサンライズ出雲の終点。実はもう一つの訪れてみたいスポットである鳥取砂丘からかなり距離があることを、旅の計画を立てる段階になって初めて知りました。また、子供連れで神社って子供が飽きてしまいそうな予感もあり、躊躇もしました。しかしサンライズ出雲に乗って出雲大社に行かないなんて、焼肉屋に行ってサイドメニューだけ食べて帰ってくるようなものなのかしら、後悔しそうだなと思い、スケジュールに入れることにしました。

出雲大社へ行く前の準備・持ち物・注意点

特別に用意しておくものはありません。
出雲大社前駅の構内やハイヤー乗り場、ご縁横丁の地下にコインロッカーがあります。私達は出雲大社前駅構内のコインロッカーを利用しようとして空きがなかったのですが、事務室で預かってもらうことが出来ました。決して観光客が多いとはいえない12月の平日でもコインロッカーに空きがない(預けたい荷物が大きいスーツケースだったからかもしれません。小さいサイズのロッカーはまだ空きがありました)ことを考えると、次の行き先に不便でなければ、JR出雲市駅や一畑電鉄出雲市駅のコインロッカーを利用することも考えた方が良いかもしれません。

また、出雲大社へ続く参道や境内が石畳みなので、小さな子供連れで、ベビーカーがガタガタ揺れるのが気になる方は抱っこ紐が無難かもしれません。

出雲大社へのアクセス

JR出雲市駅が起点の駅となります。サンライズ出雲を利用する場合、東京駅を22時に出発し、出雲市駅へは翌朝9時58分に到着します。
出雲縁結び空港からアクセスする場合も一度JR出雲市駅へ向かいます。
私達は宿泊した玉造温泉から出雲大社へ向かいました。JR玉造温泉駅から出雲市駅までは特急を利用するか各駅停車に乗るかで約15~35分と幅があります。
JR出雲市駅からは一畑バスで約25分。終点の「出雲大社連絡所」が最寄りのバス停になりますが、境内の横から入って本殿へ向かうことになるので、正面から参拝したい方は手前の「正門前」で下車します。
車で向かう場合は、出雲ICから約15分です。
また、出雲大社の4つの鳥居(外側から石・木・鉄・銅でできているそうです)を通って参拝したい場合は、バスだと「吉兆館前」で下車、車だと「ご縁広場」に駐車すると良いようです。

実際に行ってみた感想・様子

私達はJR出雲市駅からバスで向かい、荷物を駅に預けるために手前の「電鉄大社駅」で下車。神門通りを数分ほど散策しながら出雲大社まで歩きました。

勢留の鳥居(木製・出雲大社の正門)のある位置は丘になっていて、ここから神門通りを臨むと見晴らしが良いです。奥に見えるのは宇迦橋の大鳥居(石製)。

勢留の鳥居から次の鉄製の鳥居までは「下り参道」と呼ばれていて、神社の境内では珍しく、下り坂になっています。

さらに銅製の鳥居を抜けてようやく姿をあらわしたのが拝殿。写真では見たことがあったのですが、実際に見てみると大注連縄の迫力はすごいの一言。この奥に御本殿があります。

広い境内をあちこち見て回りたかったのですが、案の定、子供達が飽きてしまい「神楽殿見に行こうよ」「ヤダ」「神祜殿(宝物殿)は?」「ヤダ」「せめて御本殿だけでも見ようよ」「え~~~」といった感じだったので、早々に引き返すことに。子供連れで出雲大社に行ってゆっくり参拝するのは、子供の興味がないと難しいかもしれません。または、まだあまり主張をしない小さな子供連れであれば、一緒に回ってくれるかもしれません。

出雲の歴史に触れられる古代出雲歴史博物館

そういうわけで早めに昼食を済ませ、出雲大社の東隣にある島根県立古代出雲歴史博物館へ向かいました。雪がちらついて寒いので屋内での観光を、と急遽選んだのですが、予想していたよりずっと見応えがありました。神話シアターでは、スサノヲのヤマタノオロチ退治など出雲にまつわる神話が上映されていました。わかりやすく作られていて年長の息子は楽しんで観ていましたが、大画面で迫力満点すぎたのか、2歳の娘は怖がって観ていられませんでした。
常設展示のほうではかつての建築様式や儀式などを復元したものが展示されています。中でも現在の4倍、96mもの高さがあったといわれている古代の出雲大社本殿1/10模型は圧巻でした。また、古代の人々の暮らしぶりが紹介されていたり、大量に出土した青銅器や銅剣の復元模型もありました。

展示やシアターの他に実際に触れたり、体験できるコーナーもあります。写真は「天秤ふいご踏み」を体験中の息子。

出雲大社を参拝するだけだと、子供逹が早々に飽きてしまったのもあり、あまり印象に残らずに終わってしまったでしょう。しかし古代出雲歴史博物館へ行ったことによって、子供達も楽しめましたし、出雲大社の歴史に触れることができました。
また寒くて建物の中にいたいから来たはずなのに、広々とした庭園の景観が素晴らしく、子供達も気に入ってしまい、結局外で長時間遊ぶことになってしまいました。

出雲大社のお土産とグルメ

出雲といえば出雲そば。重なった丸い器に入った割子そばのイメージが強かったのですが、同じ出雲地方でも、松江のあたりが発祥なのだそう。出雲大社が発祥なのは釜あげそばだそうです。どちらもつゆを直接そばにかけて食べる点では同じです。
昼食にそばを食べようと「そば処 田中屋」に入りました。有名店はたくさんありますが、出雲大社正門前の広場沿いで場所がわかりやすかったことと、座敷があって小さな子供連れでも入りやすそうだったので田中屋にしました。メニューが豊富で、割子そばや釜あげそばの他、普通のざるそばや温かいそばもあり、とても迷いました。そばぜんざいやそばアイスなどのデザートも魅力的でした。

食事のあとはお土産を物色するため、出雲大社正門すぐ近くの「ご縁横丁」に足を踏み入れました。そば、ぜんざい、すし、勾玉など、島根県の名物がぎゅっと詰まったエリアで、あれもこれもと目移りしてしまいました。私は旅先ではその土地の食べ物を買うのが好きなので、ここでは出雲そばとしじみのセット、島根県産の赤米からできた甘酒を購入。他にも地場の野菜を使ったお漬物や、地鶏を使った大社からあげなどもありました。
神門通りにもたくさんのお店があって、眺めているだけでも楽しめました。
個人的には一畑電鉄出雲大社前駅で売られている鉄道グッズの種類が豊富だったのも嬉しかったです。

出雲大社の周辺スポット

出雲大社周辺には私達が訪れた古代出雲歴史博物館以外にも、いくつか見所があります。
寒くなければ行ってみたかったのが稲佐の浜。出雲大社から西へ車で3分、徒歩12分、国譲り・国引きの神話で知られる浜です。
電車の旅に来た私達としては旧JR大社駅もとても気になったのですが、バスを降りた出雲大社前駅から出雲大社とは反対方向だったのでやめてしまいました。JR出雲市駅からバスで向かい旧JR大社駅というバス停で降ります。

子供連れで出雲大社 まとめ

出雲大社は参拝するだけでなく、近い場所にいくつか観光スポットがありますし、参道での買い物、グルメなど、楽しめるものがたくさんあります。おかげで、参拝自体にはあまり興味を持てなかった我が家の子供達もそれなりに楽しめ、さすが日本有数の観光地だと思いました。子供の年齢によって楽しみ方は変わると思いますが、子供連れの旅行先としては悪くないです。急な坂道や階段もあまり見かけませんでしたし、近い場所に観光スポットが集まっているので、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に三世代で訪れるのも良さそうです。

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