子連れで電車の旅と鳥取砂丘

子連れで電車の旅と鳥取砂丘

なぜこの行き先を選んだか〜電車の旅と鳥取砂丘〜

息子が電車大好きで「小学校へ上がって乗車料金がかかる前に、なるべく色んな電車に乗ってみよう!」と、年長さんの一年間は鉄道の旅、強化期間でした。鳥取県・島根県へ行くことになったのは「サンライズ出雲」に乗るためです。自分にとっても初めての山陰、鳥取砂丘を一度は見てみたいとずっと思ってたので、絶対に外せないスポットのひとつでした。電車移動の関係であまりたくさんの時間は取れなさそうだったのですが、何とかスケジュールに入れました。

鳥取砂丘で遊ぶための履物・服装

動きやすい服装と歩きやすい靴で行きましょう。鳥取砂丘の写真でよく見かける「馬の背」と呼ばれる丘を登るとそこから海が見えるのですが、この丘、かなり急で、気を抜くと落ちてしまうのではないかと思うくらいです。ふもとから上を見上げた時は最後まで登りきれるかどうか不安になりましたし、降りるときもハラハラしました。ぜひ、歩きやすい靴をご用意ください。自分の靴が砂まみれになるのが気になる方は、長靴やサンダルの無料貸し出しもありますが、砂は払えば落ちるので、自分としては履き慣れた靴が安心だと感じました。
お子様の洋服が砂まみれになるのが気になる方は着替えも用意した方が良いでしょう。
私たちが訪れた12月は、とにかく寒かったです。防寒対策をしっかりすることをお勧めします。夏はかなり暑くなるようですので、日除けや水分補給を心がけましょう。砂も相当熱くなるようなのでサンダルや裸足は避けた方が良さそうです。

鳥取砂丘へ行く際の手荷物対策

あまり観光客の多くないと思われる冬(今にも雨が降りそうな寒い日の午後)でもそこそこの人数で、バスの席は埋まっていました。鳥取砂丘すぐそばの砂丘会館にコインロッカーがあるので、荷物を持ったまま向かっても大丈夫ですが、鳥取駅から行って鳥取駅へ戻ってくる我が家としては、バス内の混雑を考えると、家族4人分の荷物が入った大きなスーツケースは駅のコインロッカーに預けて正解だったかなと思いました。

鳥取砂丘へのアクセス

東京駅から鳥取駅までは新幹線と特急を乗り継いで行きました。所要時間は5時間30分ほど。姫路駅から乗ったスーパーはくとは先頭車両からの見晴らしが良いので、息子は席にもつかず、ずっと運転席の後ろに張り付いていました。
鳥取駅から鳥取砂丘へはバスで向かいます。路線バスが1日12本、ループバス麒麟獅子号が1日12本(土日祝日と夏季のみ運行)で所要時間は20~30分程度。
鳥取砂丘コナン空港からは土日祝日であれば周遊バスで行けるようですが、それ以外の日は、やはり一度鳥取駅へ行ってバス乗り換える必要があります。
車で向かう場合は、鳥取ICから約20分程度です。
鳥取市の中心部からそれほど離れておらず、実際にバスに揺られて車窓を眺めていると、鳥取の街並みの合間から鳥取砂丘が広がっているのが見えて、その部分だけ異空間のよう。これから訪れる場所を想像してワクワクしました。

実際に行ってみた感想・様子

鳥取砂丘では「第一砂丘列」「第二砂丘列」「第三砂丘列」と三つの呼ばれる砂の丘があります。その中でも最も有名なのが「第二砂丘列」で「馬の背」と呼ばれています。
鳥取砂丘の入口から木製の階段を登ると、一番目につくのがこの「馬の背」で最大傾斜が32°、標高47mあるそうです。登るのをためらってしまいますが、頂上から日本海を臨む景色は素晴らしく一見の価値があります。
2歳の娘があまりの寒さに心が折れてしまったようで、ずっとパパが抱っこ。子供を抱えたままこの急な斜面を登るのは相当大変だったようです。お子様が小さい場合は抱っこ紐があったほうが良いかもしれません。
左側に見えるのは「オアシス」と呼ばれる水たまりで、夏の間は水が蒸発して消えてしまうそうです。晴れている時は空の色や雲が水面に映ってきれいだそうです。この日はどんよりとした空模様でしたが、見渡す限りの砂の中にぽっかり浮かぶ緑色の水面が神秘的な雰囲気を醸しだしていました。「馬の背」を登る時にうっかり足を滑らせて、水の中に落ちてしまうのではないかとドキドキしました。

砂の斜面を転がる息子。幼稚園では常に砂場を陣取っている、砂好きな息子は大興奮、何度も砂の斜面を転がったり、寝転んだりと、全身で砂を感じ、満喫していました。壮大な景色には感動しましたが、転がって体感するって発想、私にはなかったな・・・子供ってみんなそうなのでしょうか。それともうちの子だけでしょうか。こんなに砂丘を楽しめるなら、もう少し暖かい時期(夏場は暑くて裸足やサンダルではとても歩けないようです)に来て、裸足で走らせてあげたかったなあ、無邪気に転がることができる子供が羨ましい、と思った一場面でした。

鳥取砂丘のお土産とグルメ

鳥取砂丘を見たあとは近くの砂丘会館でお土産を物色しました。鳥取といえば梨。梨ソフト、梨アイス、梨ゼリー、梨ジャム、梨チップス、梨ケーキ、梨ぽん、梨酢・・・ありとあらゆる梨料理(?)が売られていてワクワクしました。本当は梨ソフトが食べたかったのだけれど、あまりの寒さに断念。梨ゼリーを娘と半分ずつ食べました。
他にもらっきょう(甘酢漬けだけでなく、佃煮や、たまり漬けも)、因幡の白うさぎ、海産物などなど、海も山も近い鳥取ならでは名産品が並んでいました。
また、あごかつバーガーやらっきょうバーガーなどのご当地グルメを含むテイクアウトがある他、レストランで海鮮丼やあごかつカレーなどなど、美味しそうなものがたくさん!訪れたのが午後だったので、夕食に備えて断念しましたが、後から頑張ってでも食べておけば良かったと後悔しました。
ちなみに、この日の宿は旅館もやっているお寿司屋さんで、山陰の魚をたくさん食べたい!と期待していたのですが、ご主人によると「年末が近づくにつれ、漁師さんは高く売れるカニばかり獲るようになるので、近海の魚はあまり上がらない」とのこと。もちろんカニも食べたいですが、鳥取ならではのものも食べたかったので残念でした。冬の方が魚が美味しいかなと思っていたのも、この時期に山陰を訪れることにした理由のひとつでしたが、色々な種類の魚を食べたいのであれば、12月1月は避けた方が無難かもしれません。

鳥取砂丘の楽しみ方

今回、私たちは時間の関係で鳥取砂丘を見るだけでしたが、楽しみ方はそれだけではありません。ラクダに乗ったり、ファットバイク、サンドボード、パラグライダー、砂丘ヨガなど、様々な体験ができます。近くには砂の美術館、少し足を伸ばせば、鳥取砂丘こどもの国もあります。自分たちの時間や好み、誰と行くかに合わせて楽しみ方に何通りもの選択肢があるのは魅力的だと思います。

最後に……

とにかく一眼、砂丘を見られれば・・・との思いで向かった鳥取砂丘でしたが、実際に行ってみて、もっと時間をかけて周辺もまわりたかったと思いました。
鳥取砂丘は季節によって風景が大きく変わります。夏は灼熱の砂、秋から冬にかけてオアシスが現れ、雪の時期は一面の雪景色と日本海のコントラストが楽しめます。旬の食べ物も変わりますし、何度か訪れても楽しめる観光スポットではないかと思います。
ちなみに、鳥取県出身の友人から勧められた食べてみると良いものは松葉ガニ、白バイ貝、サルボウ貝、イワシ、イカ、モサエビ、大山地鶏でした。

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